9か月を過ぎた赤ちゃん。離乳食の時に手で食べ物を触ろうとしていませんか?これが自分の手で食べ物を持って食べる「手づかみ食べ」の始まりです。今までスプーンで食べさせてもらっていたのに比べると、わが子が突然成長したように見えますね。
「手づかみ食べって何で必要なの?」って思うママは結構多いんです!だって、食べるときに手はもちろん顔や服、床まで離乳食まみれにされて…これなら食べさせていた方が楽ですよね。
うちにも10か月の息子がいるのですが、食べ物をつかむのがすごく楽しいようです。一生懸命作った食事は、毎回「ぐちゃぐちゃぽいっ」。心が折れそうになります(笑)
でも、赤ちゃんの手づかみ食べには、とっても大切な役割があるんです。この記事では、栄養士であり2児のママである筆者が、「手づかみ食べが必要な理由」と「ママが楽になる為の対策」をご紹介します!
手づかみ食べって実はすごい!赤ちゃんの成長に欠かせないたくさんのメリット
手づかみ食べといえば「汚れる」「作るのが面倒」などあまりいいイメージがないですよね。一方で、赤ちゃんがこれから成長していくのに必要なメリットもいっぱいあるんです。
手を使うことで脳が発達する
指先を使って柔らかい食べ物を持つのは、赤ちゃんにとって難しいことなんです。おもちゃや身の回りのものと食べ物は全く触りごこちが違いますよね。様々な感触の食べ物をつかんで、力加減を試したり指を動かす練習をしています。
指先を器用に動かせるようになると脳の発達も進み、スプーンや箸へのステップアップもよりスムーズになりますよ。
自分の一口の量を知ることができる
たまに一気に詰め込みすぎて「おえっ」となっていませんか?うちの子は、大好きなりんごをよく詰め込んでいます(笑)こうして自分の口に入る量を少しずつ理解しているんです。
食べ物がのどに詰まると命にかかわるので、一口でどれくらい大切べられるかってすごく大事。まだまだ練習中なので、目を離さないであげてくださいね。
食べる楽しみを知る
自分で食べられるということが赤ちゃんの自立に繋がります。確かにママに食べさせてもらえば待っているだけで食べ物が口まで運ばれてきますもんね。
自分でできたという嬉しい気持ちから、食べる事がどんどん好きになります。当たり前のことですが、生きるためには食べないといけません。そのために、「食べることは楽しいよ~」と子供の食べたい気持ちを育てていくことが大切です。
0歳の赤ちゃんに「こぼさないように食べて!」って言っても分かりませんよね。言いたくなる気持ちはよく分かりますが…(笑)マナーはもっと大きくなってからで大丈夫です。まずは食べることが楽しくなるように自由にさせてあげましょう。
とはいえ、汚されるのはママにとってストレスになりますよね。次にそのストレスを少しでも軽くできるような方法をご紹介します。
ママを楽にする!手づかみ食べ対策 5つの方法
手づかみ食べが赤ちゃんにとっていいのであれば、ママとしてはたくさんやらせてあげたいですよね。ただ、食事のあとに毎回の着替えと片付けが待っていると思うとゾッとします(笑)
ここからは、そんなママを少しでも楽にする手づかみ食べの対策を5つお伝えします。
ママが食べさせるものと赤ちゃんが自分で食べるものを決める
水分が多いものの方が汚れてお掃除が大変ですよね。スープやお味噌汁はひっくり返されたときとても悲しいです(笑)
なので、そういったものはママが食べさせてあげて、水分が少ないものは好きに手づかみさせる、というように分けると片付けの負担が少なくなります。
手づかみ食べの回を決める
手づかみ食べをするのは、ママの気持ちと時間に余裕があるときだけでもいいんです。「今日のお昼は手づかみにしよう」「明日はやめておこう」などと決めちゃいましょう。
手づかみをしている横で怖い顔のママがいたら、食べるのも楽しくなくなっちゃいそうです。「できるときにやる」くらいに考えると気持ちが楽になりますよ。
離乳食用グッズを活用する
プラスチックの食器
投げたり落としたりしても割れないので安心です。
食事エプロン
この時期だけは、かわいさよりも受け止める力を重視してください(笑)かっぱみたいに袖を通すタイプもあります。
こぼしてもいいように多めに用意する
こぼす量が多いと、あまり食べてないんじゃないかと心配になりますよね。
その分多く作っておけば、少々こぼしてしまっても大丈夫。ちょっともったいない気もしますが、今だけだと割り切ることも必要です!
床に新聞紙を敷く
うちの息子は下に食べ物を落とすのが好きなので、ごちそうさまの頃には床一面食べ物だらけです。
新聞紙なら一緒に丸めて捨てられるので楽ちんです。新聞を取っていなかった時は100均のレジャーシートを使っていました。汚れても水洗いできて、すぐ乾くので使いやすかったです。
みんな何を作ってる?栄養士ママの簡単手づかみレシピ
私も実際に作っている、手づかみ食べ初期にオススメのレシピを少しだけご紹介します。まず大切なのは、「子供がつかみやすい」ということ。次に大切なのは「まわりが汚れないこと」です。場合によってはこの順番が逆になるときもあります(笑)
野菜スティック
材料
- 子供の好きな野菜(にんじんや大根、芋などがおススメ)
- 大人用のお味噌汁を作る前のダシ
- →野菜の皮を向むき、つかみやすい大きさに切る
- 味噌汁を作る前のダシで煮る
- 火が通ったら出来上がり
大人用の味噌汁を作るときに一緒に作っています。野菜もそのときあるものでOKですが、今まで食べたことのある野菜にしてくださいね。味噌汁の具と同じものだと楽ですよ。ほんのりダシ風味で、うちの子は喜んで食べてくれます。
フレンチトースト
材料(4食分)
- 食パン(6枚切) 2枚
- 牛乳 100ml
- 卵 1個
- 粉ミルク 20g
- フライパンにくっつくようなら無塩バター 少々
- 食パンの耳を取り、白い部分を食べやすい大きさに切る
- 牛乳と卵、粉ミルクをまぜたものをつけ、フライパンで両面をよく焼く
残りは冷めてからラップをして冷凍できます。粉ミルクを入れると少し甘みがでて、子供が食べやすくなりますよ。
2につぶしたバナナをいれても美味しいです。液が残ったらそこに砂糖を入れて大人用のフレンチトーストも作れるのでムダがありません。
まとめ
離乳食の時期は、スプーンを使ってお行儀よく食べることにこだわらなくてもいいんです。
赤ちゃんが食事は楽しいものだと思ってくれればそれが一番!ママが少しでも楽になる方法を見つけて、毎日の食事を一緒に楽しめるといいですね。
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