順調に進んで赤ちゃんも喜んで口にしている離乳食ですが、元気な赤ちゃんでも食べていた離乳食を吐いてしまう事もあります。「どこか調子が悪いのかな…。」「なにか変なものをあげてしまったのかな…。」とあたふたしてしまうママもいるのではないかと思います。
そこでこの記事では赤ちゃんが離乳食を吐いてしまう原因と詳しい対処法を紹介します。いざという時は慌てずに落ち着いて対応してくださいね。
赤ちゃんはどうして吐くの?考えられる原因6つ
赤ちゃんはミルクや母乳の吐き戻しも多いですよね。そもそも、どうして赤ちゃんは吐きやすいのでしょうか。
実は、赤ちゃんの胃の入り口には大人にはある蓋がありません。また大人の胃はS字状のカーブをしているのですが、赤ちゃんの胃はとっくり状の形をしており、胃に入ったものが逆流しやすいため、特に寝返りを打った時や座る姿勢にした際に吐きやすいのです。入ったものが出やすい形をしているということです。
このような理由から元々赤ちゃんは吐き戻しをしやすいのですが、離乳食を吐く原因には次のようなことが考えられます。
離乳食の食べすぎ
離乳食の量が多いと胃からあふれてきてしまう為、ミルクや母乳の吐き戻しと同じような現象が起こります。現在3児の育児中の私ですが、子どもが良く食べるからと調子に乗って食べさせすぎて嘔吐…。何度かやりました。
食べさせすぎも注意しましょう。
せき込んだ刺激で嘔吐してしまう
咳をすると腹圧がかかりその刺激で吐く事があります。冷たい風に当たったり、むせた拍子に嘔吐してしまう事も。
食物アレルギーがある
アレルギー症状の一つに嘔吐があり、特定の食べ物を口にしたときに起こります。特定の食材を食べさせて何度も嘔吐する場合は注意が必要です。
感染症にかかっている
ロタウイルス、ノロウイルスなどの胃腸炎だと吐き気を伴うので嘔吐する可能性が高いです。また通常の風邪やインフルエンザなどでも嘔吐する事もあります。
脳に問題が生じている
頭を強く打って脳に異常が生じたり、髄膜炎にかかっている場合嘔吐してしまう事があります。
消化管に異常がある
腸の一部が腸に潜り込んでしまう腸重積の場合も嘔吐してしまう事があります。突然激しく泣いたり落ち着いたりを繰り返す、血便が見られる場合は腸重積の可能性があります。
赤ちゃんの嘔吐はこのような事が原因で起こる事があります。離乳食の食べすぎなどの理由でも嘔吐してしまうのですが、大きな病気の可能性もあるので注意が必要です。
何よりも赤ちゃんが嘔吐したからといって慌てず落ち着いて対処するのが大切です。
慌てないで!赤ちゃんが吐いた時の対処法
赤ちゃんが嘔吐するとどうしても慌ててしまいがち。そこで赤ちゃんが実際に嘔吐してしまった時どのように対処すればいいのかを下に紹介します。
体を横向きにする
仰向けで赤ちゃんが嘔吐した場合、吐いたものが喉に詰まって窒息してしまう可能性があるので必ず横向きにして寝かせてあげましょう。出来れば左向きが良いです。
体を起こす
嘔吐している時に体を起こしてあげると吐きやすくなります。また衣服のボタンを外すなどして衣類をゆるめてあげると吐き気が和らぎます。
嘔吐物の処理をする
嘔吐物が顔や体についたままだと、嘔吐物の匂いで更に吐き気を催すことがあるので、汚れた衣服はすぐに着替え、顔などについた場合は清潔なガーゼなどできれいに拭いてあげましょう。
感染性の胃腸炎の場合ですと、ママも感染する恐れがあります。衣服の取り扱いには十分気を付け、処理が終わった後はしっかり手洗いをしましょう。
水分補給をする
吐き気がおさまってきた様子であれば少しずつ水分補給をしていきます。イオン系飲料などをスプーン1杯から始めていきましょう。柑橘系のジュースや乳酸菌飲料ですと吐き気を誘発する可能性があるので注意です。
このような対処が必要ですが、赤ちゃんが嘔吐してしまっても、その後ケロッとしていて機嫌も良く元気であればそこまで心配はありません。特に他の症状もなくその後も嘔吐が無ければお家で様子を見ていいかと思います。
もし受診に迷ったらかかりつけの病院に電話して聞いてみましょう。もし時間外であれば地域の小児救急電話相談(#8000)に電話してみるのも一つの手です。
また、嘔吐した後もぐったりしていたり熱が出て意識がもうろうとしている、水分を摂っても吐いてしまう場合は脱水や病気の可能性が高いので病院を受診しましょう。
私の場合、離乳食を食べすぎて嘔吐してしまうことは何度か経験しましたが、吐いた後はケロッとして元気だったので家で様子を見ました。
また胃腸炎も経験していますが嘔吐物の処理をきちんとしたつもりでも、高確率で家庭内感染して数日後に自分もたびたび苦しんでいます。くれぐれもお気を付けください。
まとめ
赤ちゃんが急に嘔吐してしまうと予想外の事でママもあたふたしてしまいがち。けれどママがあたふたすると赤ちゃんも不安になってしまいますし、泣いて更に嘔吐してしまう事もあります。
だからこそ、そんな時こそ慌てず出来るだけ落ち着いて対処できると赤ちゃんも安心できますよ。
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