中期離乳食の基礎知識

離乳食中期の進め方。量や硬さは?食べていいものダメなもの。

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離乳食をスタートさせて上手にごっくんが出来るようになり、生後7~8ヶ月を迎えていれば、ママはそろそろ離乳食中期へのステップアップを考える時期ですよね。

今まではトロトロのペースト状で、食べられる食材もお粥や野菜類、豆腐などでしたが、離乳食中期になると、食べられる食材も増えて、形状もやや食感を意識していくなど、赤ちゃんにとって食べる楽しみが広がります。

だけど、

「離乳食初期の頃と比べて量はどのくらいあげたらいいの?」
「どのくらいの硬さにしたらいい?」
「使える食材が増えるけど、まだ使っちゃいけない食材ってなに?」

などなど、離乳食中期へステップするにあたってこれらの疑問を抱いているママも、多いのではないでしょうか?

そうですよね。
離乳食中期へステップアップすると一言で言っても、どういう風に移行していけばいいのかって、離乳食の本などを読んでみただけでは分からないことってたくさんありますよね。

そこで今回は、離乳食中期の進め方について量や硬さ、食べられる食材やまだたべさせてはいけない食材を中心に詳しく解説していきたいと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

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モグモグ期の食事量と硬さ、大きさの目安

離乳食中期、いわゆるモグモグ期に入ると、これまでのトロトロペースト状の形状とは違い、すこし食感を意識した形状へ移行していきます。
また、食べる量や回数、食べられる食材も増えていきますよ。

では、それぞれの内容について具体的にみていきましょう。

モグモグ期の食事量の目安

離乳食中期になると食事の回数は1日2回へと増やして、少しずつ食事のリズムをつけていきます。
なので、なるべく同じ時間になるよう意識していきましょう。

厚生労働省「授乳・離乳支援ガイド」による1回の食事の目安量は、以下のようになります。

穀類 全がゆ 50g~80g
野菜・果物 20g~30g

または肉

または豆腐

または卵

または乳製品

10g~15g

10g~15g

30~40g

卵黄1個~全卵1/3個

50~70g

主食となる穀類(Ⅰ)に、主菜となる魚、肉、豆腐、卵、乳製品のいずれかのたんぱく質(Ⅲ)と副菜となる野菜(Ⅱ)を組み合わせて食べさせてあげましょう。

穀類(Ⅰ)は、お粥の他にも食パンや、うどん、スパゲティでもOKです。
食パンなら1回15~20g(8枚切り1/3~1/2程度)、うどんなら茹でたもの30~50g(1/6~1/4玉)、スパゲッティなら乾麺10~15g(20~30本程度)がそれぞれ目安量となります。

色々な味や舌ざわりを楽しめるよう、同じ食材に偏ることなく、様々な食材を組み合わせて食べさせてあげるといいですよ。

これらは、あくまでも目安量であり母乳やミルクの量によっても変わってきますので、あまり神経質にならなくても大丈夫。
おおまかな目安量として、大人の食事量の1/4~1/3と覚えておいてもいいですね。

赤ちゃんによっても食べる量に個人差がありますので、しばらく進めながら適量を見てあげましょう。

モグモグ期の硬さ、大きさの目安

モグモグ期の離乳食の硬さは、赤ちゃんが舌でつぶせるくらいの豆腐やプリンのような硬さが目安です。
ママの人差し指と親指の2本の指を使って、簡単につぶせるくらいの柔らかさならOKです。

お粥

7倍粥~5倍粥
お粥の代わりにパンを小さくちぎって粉ミルクやスープでサッと煮たもの、やわらかく煮た後に米粒大の大きさに刻んだうどんを使ってもOKです。

芋類

やわらかく蒸したり煮たものを粗くつぶして、スープなどで少しゆるめましょう。

野菜

上記の柔らかさに茹でたり煮たものを刻んだり粗くつぶして、食べさせましょう。

大根、ニンジン、ブロッコリー、トマト、玉ねぎ、南瓜、などは刻んだり粗つぶしに、ホウレン草の葉先や白菜、キャベツなどの葉物類は食べにくいため、よく煮て細かく刻みましょう。
とろみをつけると口の中でまとまって食べやすくなります。

海藻類

やわらかく茹でるか煮て、細かく刻みます。

果物

つぶしたり、おろしたり、細かく刻みます。

十分に加熱したものを、細かくほぐします。
パサつく場合はとろみをつけたり、スープにすると食べやすくなります。
はじめは白身魚からスタートし、慣れてきたら赤身魚もOKです。

ささみを茹でてひき肉状に細かく刻みます。ささみミンチを使用してもいいでしょう。凍らせてすりおろしてもOKです。
はじめはささみからスタートし、慣れてきたら鶏もも肉やレバーもOKです。

豆腐

加熱して、刻むかつぶしてあげましょう。納豆も同様です。

はじめは固ゆでの卵黄を使用し、慣れてきたら固ゆでの全卵を使います。
細かくつぶすか刻んで食べさせてあげましょう。

乳製品

ヨーグルトを使う場合は、無糖のものにしましょう。
カッテージチーズや粉チーズはそのまま与えてOKですが、少量にとどめましょう。

一目で分かる!食べていいものダメなものリスト

食べていいもの

穀類

米、うどん、そうめん、パスタ(スパゲティ・マカロニ)、コーンフレークなど

いも類

じゃがいも、さつまいも

野菜類

大根、ニンジン、玉ねぎ、南瓜、トマト、ホウレン草、小松菜、キャベツ、白菜、モロヘイヤ、なす、ピーマン、パプリカ、ブロッコリー、グリーンピースなど

海藻

焼きのり、青のり、わかめ、ひじき

果物

バナナ、みかん、りんご、オレンジ、ぶどう、いちご

白身魚、しらす、鮭、マグロ、カツオなど

ささみ、鶏むね(皮なし)、鶏もも(皮なし)

食べてはいけないもの、注意するもの

穀類

玄米…繊維が多く、離乳食には不向き。
中華麺…塩分が強く、弾力が強い。与えるなら1才半以降。
そば…アレルギーの強い食材。
バターロール、クロワッサン、フランスパン、菓子パン…脂質や糖分、塩分が多いため。

いも類

さといも、山芋…かぶれることがあるのでよく加熱する。

野菜類

トマト水煮…酸味が強い
水菜…繊維が多く、固い。
もやし…茹でても柔らかくならない。
春菊、セロリ、香草、ハーブ類…独特の風味や香り、刺激があるので離乳食には不向き。
れんこん、ごぼう、たけのこ…繊維が多く、固いため離乳食には不向き。
にんにく、しょうが、しそ、みょうが…赤ちゃんには刺激が強すぎるため不向き。

キノコ類

繊維が多く消化しにくいため。

果物

モモ…アレルギーのある食材。はじめはよく加熱し、すりつぶすか細かく刻む。
パイナップル…口内が荒れることがる、消化に負担がかかる。
マンゴー…果汁がかゆみの原因になることがある。
アボカド…脂質が多い。

いわし、さんま、ブリ、さばなど青魚…アレルギーのある食材のため。
たら…白身魚だがアレルギーのある食材のため。
中トロ、大トロ…脂質が多い。
海老、かに…アレルギーのある食材のため。
いか、たこ…かたくて離乳食には不向き。
貝類…離乳食完了期以降。

豚肉、牛肉…脂質が多い。
ハム、ベーコンなど加工品…脂質、塩分が多い。

半熟卵、生卵…アレルギー、衛生面の両方から不向き。

豆、豆製品

水煮大豆…茹でても柔らかくならず、薄皮があるため食べにくい。
焼き豆腐…身がつまっていて固いため。
うすあげ…脂質が多い。

乳製品

プロセスチーズ、ピザチーズ…脂質、塩分が多い。

まとめ

いかがでしたか?
今回ご紹介した離乳食の量や硬さ、大きさはあくまでも目安です。赤ちゃんにも個人差がありますし、その日の気分や好き嫌いもあると思います。

赤ちゃんの様子を見ながら、進めてあげられるといいですね。

 

この記事を書いた人

管理栄養士であり、3児のママ。毎日子育てに奮闘中。子供が寝た後に美味しいものを食べることが楽しみ。
1人目出産後、産後うつになりかけたのをきっかけに、幸せで楽しいはずの子育てが、ママにとって負担になってはいけない!という考えで離乳食、食育を進めています。

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