よくある疑問離乳食の基礎知識

授乳期のアルコールの影響は?飲んでしまった時の対処法は?

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妊娠がきっかけで「禁酒」を始めて、出産後も授乳のために禁酒を続けているママは意外と多いですよね。
お酒が好きなママにとっては、禁酒すること自体がストレスになってしまいます。

ですが、授乳中のママは禁酒することが一般的となっていますよね。なぜなら、アルコールが母乳や赤ちゃんに影響を与えてしまうからです。

影響を与えてしまうと分かっていても、どのような影響を与えてしまうのかまでは、あまり知られていませんよね。そして、どうしてもアルコールが我慢できなくなったときは、どのように対処すれば良いのかも悩ましい問題です。

そこで、授乳期のアルコール摂取が母乳や赤ちゃんに与える影響と、アルコールを摂取したくなったときの対処法をご紹介していきます!

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授乳期のアルコール摂取で母乳や赤ちゃんに与える影響

母乳への影響

赤ちゃんを産むことで、ママの体内では「オキシトシン」と呼ばれるホルモンが活発に分泌されていきます。
オキシトシンは、母乳の分泌になくてはならないホルモンなんです。

ですが、ママがアルコールを摂取することで、母乳を噴出させる働きのあるオキシトシンの分泌が抑制されてしまいます。
アルコール摂取が原因で、授乳中の母乳量が抑制されてしまい、赤ちゃんに必要な栄養が与えられなくなってしまう可能性があるんですよ。

そして、授乳中にアルコールを摂取することで、アルコールが母乳に移行してしまいます。
移行してしまうだけでなく、ママの体内の血中アルコール濃度と母乳に移行したアルコール濃度は、ほとんど変わらないんです。

もちろん個人差があるので、同じ量のアルコールを摂取したとしても、ママの体格や体質によって、母乳に移行するアルコール濃度は変わってきます。

赤ちゃんへの影響

赤ちゃんは内臓や脳の発達が未成熟なので、アルコールの影響を受けやすくなります。
体重1キログラムに対して、ママが摂取したアルコールの5~6%を摂取することになるんです。
そのため、母乳を通じて赤ちゃんがアルコールを摂取することで、さまざまな症状を引き起こす可能性があります。

例えば、落ち着きが無くなる。ぐったりする。母乳を吐いてしまう。ひどい場合は、「急性アルコール中毒」を引き起こしてしまいます。
将来的にも、身長や体重の発達の遅れや脳に関わる障害を引き起こす可能性まで出てくるんです。

大人であればアルコールを分解することが出来ますが、赤ちゃんの肝臓は未成熟なため上手く分解することが出来ません。
そのため、間違ったアルコールの摂取は、赤ちゃんの命に係わる大きな影響を与えることになります。

 

 

アルコール入りのお菓子もダメ?どうしてもお酒が飲みたくなったら?

アルコール入りのお菓子は?

チョコレートなどのお菓子にアルコールが含まれるお菓子がありますが、アルコール入りのお菓子はどうでしょうか?
お菓子に含まれるアルコールは、度数が1%未満と少ないお菓子がほとんどなので、少量を食べる分には問題ないとされています。

ですが、デパートやお菓子の専門店では、アルコール度数が2%以上のお菓子もあります。
そのため、たくさん食べ過ぎないようにすることや、商品の注意書きをチェックすること、そして万が一に備えて、アルコール入りのお菓子を食べたときは、出来るだけ時間を空けてから授乳することが大切です。

どうしてもお酒が飲みたくなったら?

「どうしてもお酒が飲みたい」「今日は我慢が出来ない」、そんな日もありますよね。
そんなときは、アルコール摂取量の目安を参考にしましょう。

アルコール摂取量の基準とされているお酒は、純アルコールに換算すると「20g」とされています。
これを各アルコール飲料に換算すると、アルコール摂取量の目安が分かるんです。

  • ビール  (アルコール度数 5%)…500ml
  • 日本酒  (アルコール度数15%)…180ml
  • 焼酎   (アルコール度数25%)…110ml
  • ワイン  (アルコール度数14%)…180ml
  • チューハイ(アルコール度数 5%)…520ml

どうしてもお酒が飲みたくなったときは、上記の目安を参考に、毎日ではなく「楽しみ」や「ご褒美」として、特別な日や息抜きの時間など決まったときに飲むのが良いですよ。

ただし、気を付けたいポイントがあります。

  1. 久しぶりの飲酒は、アルコールが抜けにくい。
  2. 空腹時は、アルコールを飲まない。

もともとお酒が強い人でも、久しぶりの飲酒はアルコールが抜けにくくなっています。
そのため、授乳に影響が出ないよう、飲む量を意識しましょうね。

そして、空腹時はアルコールが一気に吸収されてしまうので、酔いが普段より早く回る場合があります。
必ず、空腹時は避けましょう。

お酒を飲んでしまったときの対処法

どうしても「飲みたい欲求」に勝てず、お酒を飲んでしまったときの授乳はどのようにすれば良いのかご紹介します!

アルコールが抜ける時間は?

お酒を飲んだあと、アルコールが完全に抜けた状態になるまでに「3~4時間」必要とされています。
仮に、日本酒を3合飲んでしまったときは、8時間もかかると言われているんです。

お酒を飲んだあとの授乳は?

お酒を飲んだあとに授乳する場合は、アルコールが完全に抜ける「3~4時間後」に授乳をしましょう。
しかしお酒を飲んだあと1番初めに出る母乳は、まだアルコールが少量含まれていることがあるんです。そのため、授乳する前に少し搾乳して、破棄することをおすすめします。

お酒を飲んだあとの授乳は、粉ミルクや前もって搾乳しておいた母乳で補って、アルコールを抜く時間をたっぷり取るのも良い方法です。

アルコール解禁は、卒乳後が望ましい!

赤ちゃんの安全を最優先に考えれば、自己判断で飲酒するのは危険が大きいです。
「この程度なら大丈夫だろう」「もうアルコールは抜けたかな」など、どうしても曖昧な判断となってしまいます。

目安量や時間も、あくまで「目安」であって、体格や体質によって変わってくるものです。それでもお酒が飲みたいというのであれば、粉ミルクへの切り替えを検討してみましょうね。

 

 

まとめ

いかがだったでしょうか?
育児中のママも日々の疲れを癒したり、気分転換にアルコールを摂取したくなりますよね。

授乳期間中は禁酒が望ましいですが、量や時間を守って「ご褒美」として取り入れてみるのも良いんじゃないでしょうか?事前に、粉ミルクや母乳を搾乳しておけば、気にすることなくお酒を飲むことが出来ます。

ママも赤ちゃんも、双方がストレスなく過ごせるベストな環境作りを大切にしていきましょう。
是非、参考にしてみてくださいね。

 

この記事を書いた人

管理栄養士であり、3児のママ。毎日子育てに奮闘中。子供が寝た後に美味しいものを食べることが楽しみ。
1人目出産後、産後うつになりかけたのをきっかけに、幸せで楽しいはずの子育てが、ママにとって負担になってはいけない!という考えで離乳食、食育を進めています。

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