アレルギーがある人にとって、安心して毎日の食事を摂るには食品の成分表示のチェックは欠かせませんよね。
でも色々な表示を見れば見るほど、乳が付く成分はたくさんあります。
「こんなに使われてたら食べられる物なんてないじゃん!」と言いたくなりますが、実は乳と書いてあっても乳アレルギーには関係がない成分があるのを知っていますか?
私自身、乳アレルギーを持つ子供の母として何回も「ん?これは乳製品なのか?」と表示をチェックする度、困惑していました。
あなたも同じ経験はありませんか?
私達を惑わす、まぎらわしい食品の成分表示たち。
もしかしたらあなたが今まで避けてきた食品も、本当は食べられる物だったかもしれません。
アレルギーがある人にとって、食べられる物が増えるのってとても嬉しいですよね!
この記事でもう一度、OK成分とNG成分をおさらいしてみませんか?
関係ない?!「乳」と書いてあっても食べていいものってなに?
乳アレルギーにとって、「乳」という文字を見れば敬遠してしまいますよね。
でもここでご紹介するのは、乳と付いていても大丈夫な成分たちです。
これがわかっていればOKな食品が増えるかもしれないので、しっかり覚えておきましょう。
乳化剤
水と油のように、本来は混ざり合わない物をしっかり混ぜる(乳化)させるために使われる、添加物です。
使われている食品はかなり多いですが、何の問題もないので安心してくださいね。
ココナッツミルク
ミルクと書いてありますが、実際はココナッツの種の中の胚乳と言う部分から作られているミルク状のもの。
アレルギー対応のおやつレシピでは、豆乳とこのココナッツミルクがよく使われています。ほんのり甘い香りがするので、お菓子にはピッタリなんですよね。
ただ豆乳と比べるとかなりお高いので、私は買ったことはありません(笑)
アーモンドミルク
アーモンドミルクはココナッツミルクとはちょっと違い、アーモンドと水をミキサーにかけ、ミルク状にしたものをこう呼びます。
最近ではカロリーが低くビタミンEが豊富なことから、ダイエットや美容を気にする女性に人気が出ましたよね。
スーパーやコンビニでも色んなフレーバーのアーモンドミルクが売っているので、乳アレルギーや豆乳が飲めない大豆アレルギーの人にも嬉しいドリンクです。
でも!アーモンドはナッツ類なので、中にはアレルギー症状が出る人もいます。
ナッツ類はもしアレルギーがあった場合、酷いとアナフィラキシーショックが起きることもあるので、血液検査をしていない・ナッツ類の摂取も初めての人は、まず主治医に相談・検査してからにしましょう。
乳酸菌
この菌は発酵することで生まれる菌なので、乳製品ではありません。
ただし、乳酸菌飲料に関しては乳成分が含まれていることがあるので「乳酸菌だから大丈夫!」と軽く判断せず、しっかり成分表示をチェックしてくださいね。
乳酸化カルシウム・乳酸化ナトリウム
これは元々化合物なので、乳アレルギーでも摂取して問題ありません。
乳成分じゃないものに乳って付けるのホントやめて欲しい…これ以上悩ませないで~。
カカオバター
バターと言ったら乳アレルギーなら避けてしまう言葉ですが、これはカカオ豆に含まれている脂肪分、つまりバター的存在の事なので安心してください。
主にチョコレート系の食品に含まれていますが、ほとんどのチョコレート製品には他の乳成分が含まれているので、購入や食事の前には必ず成分をチェックしてくださいね!
正しく理解しよう!本当に気をつけなくてはいけない「乳」とは?
これまでのものは食べてOKでしたが、この先は乳アレルギーにはNGな成分です。
乳アレルギーには天敵のようなものなので、くれぐれも逆に覚えないように注意してくださいね。
乳糖
牛乳の中に含まれている糖分が、この乳糖です。
しかし、タンパク質は含んでいるものの、食品に対してほんの少ししか使われていないことが多いので、乳糖でアレルギーの症状が出る人はごく稀(まれ)だそうです。
でもアレルギーには個人差があるので、本人が食べてみない事には大丈夫かどうかはわかりません。摂取する前は必ず主治医に相談しましょう。
ちなみに乳アレルギーレベル5のウチの場合ですが、主治医に相談したら同じ返答でした。
なので乳糖を含むお菓子を一口ずつ試しましたが、一袋食べても大丈夫だったので、含まれている量は本当に少ないようです。
他にも乳糖を使っているシリアルが大好きで毎日のように豆乳をかけて食べていますが、一袋食べきっても何ともありません。
ホエイ
別名乳清とも呼ばれる美容に良いと評判のホエイですが、バッチリ乳成分が含まれています。
ヨーグルトの容器にある水分がホエイで、ホットミルクを作った時に上に出来るうす~い膜は、ホエイのタンパク質です。
市販の食品には、ホエイパウダーと書いてあるものもありますよ。
カゼイン
乳たんぱく代表成分で、乳アレルギーにはお馴染みのフレーズですよね。血液検査では「乳」の他に、この「カゼイン」の数値も出ていると思います。
乳アレルギーの原因はこの成分なので、主治医のGOサインが出るまで摂取はダメ!絶対!
このカゼインは加熱しても成分の強さは変わらないので、卵アレルギーのように加熱すれば多少OK!とはなりませんのでご注意を。
乳たんぱく
乳のタンパク質と言えばカゼインですが、実は2種類あるんです。
ほとんどの割合を占めているのがカゼインで、もう一つがβ-ラクトグロブリンと言う成分。この2つの総称が乳たんぱくなのです。
しかし食品に対してどちらが入っているのかはわからないので、避けるに越したことはありません。
脱脂粉乳
戦後の給食で出ていたと言うマズイ!と有名な脱脂粉乳は、牛乳や生乳から脂肪分を取り除いたパウダー状の乳製品です。
別名スキムミルクと呼ばれており、パンに使われていることが多いですね。
練乳
牛乳にお砂糖を入れて煮詰めた甘~い乳製品。イチゴ狩りでは「練乳かけ放題!」な所もあって、子供にも大人気です。
当然ウチは貰いませんが、もしうっかり他の人の練乳が子供の顔に付いちゃったら…と思うと怖いので、1000円分イチゴを買って自宅で食べ放題をやることにしました。
果物を狩りたい時は、他の種類で堪能します。
まとめ
こうして改めて見ると、本当にまぎらわしい表示ばかりですね。
全部把握するのは結構大変ですし、あの細かい表示を見ていると目が痛くなってくるんですよ~(笑)
でもアレルギーは油断大敵なので、私はまばたきしたり目をこすりながら、2度見3度見しています。
これさえ正しく覚えれば、食品OK・NGも判断しやすくなるので、お互いに頑張りましょうね!
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