自分の子供が食物アレルギーと診断されたら、「この先ずっと食べられないかも…」なんて不安になってしまいますよね。
私にも卵・乳製品・小麦のアレルギーを持つ子供がいますが、初めて診断された時はショックだったし、帰宅してからはボロボロ泣きました。
しかも数値がなかなか高いので、「幼稚園や小学校の給食はどうなるんだろう」と未だに眠れない夜もあります。
でも、子供のアレルギーは大きくなると治るってよく聞きませんか?
実際、成長と共に食物アレルギーが治るケースは多いんですよ!
「いつになったら治るんだよ!」と叫びそうになっているあなた!
治ると言われている年齢や、治りやすいアレルギーと治りにくいアレルギーの違いを見てみませんか?
これを読めば、「本当に治るのかな」って暗くなってしまった気持ちにも光が射すはず!
アレルギーは成長とともに良くなる?何才ころが目安?
「成長すると食べられるようになりますよ」と言われても、漠然としていて、いつなのかわかりませんよね。
食べられるようになる割合は成長でちょっとずつ違うので、年齢ごとにどう変わっていくのかご説明します。
ただし、アレルギーの専門医の元で、きちんと相談・対処をしていることが基本ですよ。
乳児期
通常乳児期とは1歳頃ですが、アレルギーに限っては2歳までを乳児期としているそうです。
この時期に発症した食物アレルギーは、大人になるにつれて治ると言われることが多いです。
特に発症率第1位の鶏卵は、1歳児
なぜ乳児期の食物アレルギーが多いのかというと、この年齢ではアレルギーを消化する力・アレルギー物質に対するバリアがまだ弱いんです。
つまり、腸の吸収や消化に対する機能がまだ発達しきれていないので、アレルギーを発症する確率が高くなっているということ。
特に乳児期はアレルギーを引き起こす抗体が作られやすい年齢なのと、アレルギーのタンパク質を上手く分解できない事が原因の一つ。
小麦は1歳までが一番多いそうですよ。ウチはまだ継続中ですが(笑)
2歳
2歳になると、赤ちゃんの時期よりほんの少し体内の機能が成長するのもあって、軽度ならアレルギーの症状が軽くなったり、治ることがあります。
ちなみに、ウチの子の数値はどんどん上がっていきました…
血液検査の結果を見て落ち込みましたが、主治医の話では3歳まで上がり続ける人も珍しくないらしいので、ウチはそのタイプだったってことですね。
3歳から5歳
3歳頃になると、50%~80%の子は食物アレルギーの症状が落ち着いてきます。
しかし、この時期はアレルギーマーチ(他のアレルギーに移行したり、症状が変わっていく)も起こりやすい年齢でもあるので、食物アレルギーから小児喘息に移行するパターンもあります。
食物アレルギーがある子は喘息にもなりやすいので、まだ注意が必要な年齢ですね。
今ウチの子は、この時期です。
2ヶ月前の血液検査ではクラス5だった小麦がクラス4に下がっていたので喜んだのも束の間、乳製品がクラス4からクラス5にランクアップしていました。プラマイ0。でもまだめげないぞ!!
6歳
小学校入学頃になると80%~90%の子の食物アレルギーはかなり緩和されていたり、症状が出なくなっています。年齢が上がると消化器官が成長し、免疫力が上がるので食物アレルギーは落ち着いてくるようです。
しかも乳児期に起こりやすい3大アレルギーの鶏卵・小麦・乳製品は比較的治りやすい食物アレルギーで、大体6歳頃になると90%の人に耐性が付いてくるんですって。
だから、私はまだ希望は捨てていませんよー!親子で頑張るもんね!
治りにくいとされるアレルギーとは?
一般的には「アレルギーはそのうち治る」と言われていますが、全てのアレルギーが治りやすいわけではないんです。
治りにくいアレルギーとは何なのか?これからご紹介しますね。
小学生以降から大人になるまでに出たアレルギー
子供に多いと言われている食物アレルギーですが、最近では大人になってから発症する人が増えてきています。
その理由として考えられているのは、無事に完成していた腸のアレルギーに対するバリア機能がストレス・運動不足・質の悪い食事を摂ることが多いなど、普段の生活が原因で破壊されてしまうことでまさかのアレルギーが引き起こされてしまうんです。
大人になったら仕方がないことでもありますが、この時期に発症してしまうと治る確率はかなり低いとされているので、バランスの取れた食事と規則正しい生活は守っていきたいですね。
果物・野菜
大人の食物アレルギーの半分以上を占めているのは、なんと果物と野菜!
これは子供の食物アレルギーのように食材だけが原因ではなく、花粉症の人がアレルギー症状が出る花粉と似ているアレルゲンの構造の食材を食べる事で、突然食物アレルギーを発症するケースのせいもあるんです。
例えばスギの花粉に反応してしまう人はトマト、イネ科に反応してしまう人はメロンやスイカを食べるとアレルギー症状が出てしまう事があります。
でも加熱すれば食べられる人も多いので、発症したからと諦めずに様子を見てみましょうね。
ピーナッツ・魚類・そば
アレルゲンが含まれている食材でも、耐性化しやすい食材・耐性化しにくい食材の2種類に分けられます。
中でもこの食材は耐性化されにくいアレルゲンを持っているので、一度発症してしまうと食べられる様になる事は難しく、ピーナッツやそばはアナフィラキシー・ショックのように重篤な症状を起こしやすいので、口にするものは厳しいチェックが必要です。
3大アレルギー
意外にも子供の頃は何とも無かったのに、大人になってから突然小麦・卵・乳製品の3大アレルギーに症状が出る人が増えています。
これは毎日同じ食材を食べ続けるだけでも起こるので、どれだけ大好物でも1日置きに食べるようにして、バランスの良い食事を心がけましょう。
大人になってからは治りにくいですし、自己管理出来る年齢になっている分誤食は少ないかもしれませんが、美味しいものをたくさん知ってしまっていると辛いでしょうね…。
卵アレルギーになった事でインフルエンザの予防接種が受けられないという人もいるので、子供と触れ合う機会が多かったり「絶対に仕事は休めないんだ!」というお仕事に就いていると、冬場は厳重警戒です。
まとめ
いかがでしたか?
今では多少意識されつつある食物アレルギーも、10年前は入学前で3%くらいしかいなかったのに、現在は5%まで上がっているそうです。
たった2%かもしれませんが、全国規模の2%なのでなかなか大きいですよね。
友人は甲殻類アレルギー、兄妹は果物アレルギーを持っていますが、どちらも高校~大人になってから急に症状が出たようです。
私は数年前から生の大きい海老で、喉に強い痒みが出るようになりました。
加熱したり甘海老レベルなら大丈夫なので、お高めの生海老がダメなんでしょうね。
子供の食物アレルギーを克服するためには、定期的に経口負荷試験と半年から1年毎の血液検査が重要なので、子供が痛い・辛い思いをするのは心が痛みますが、いつかみんなと一緒の物が食べられるようになる日を楽しみに、頑張っていきましょう。
コメント