完了期離乳食の基礎知識

離乳食完了期の量や硬さは?大人と同じものを食べるときの注意点

※当ブログでは、記事内に広告が含まれています。

離乳食を進めてきた赤ちゃんも、1歳を迎える頃には離乳食完了期を迎えます。いよいよ離乳食もゴール目前ですね。
どんどん食べられる食材や量が増えて、食べる楽しみを日々感じている赤ちゃんやママもいらっしゃるのではないでしょうか。

さぁいよいよ、離乳食完了期へ移行していくわけですよね。
離乳食完了期といっても、まだ大人と全く同じものが食べられるわけではありません。

「離乳食完了期の食事量はどのくらいあげればいい?」
「硬さや大きさはどのくらい?」
「大人と同じ食事から取り分けするとき注意することはある?」

などなど、まだまだ疑問に感じるところもありますよね。

今回は、離乳食完了期の進め方について、量や硬さを中心にご説明させていただきます。
大人と同じ食事から取り分ける時の注意点についても合わせてご紹介いたしますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

スポンサーリンク

離乳食卒業までもう少し!完了期の食事量と硬さの目安

生後12か月~18か月の離乳食完了期に入ると、1日3回の食事のリズムが整い、パパやママと家族一緒の時間で食事をすることが増えてくる時期です。

食事に対する興味もますます増えてくるのがこの頃です。
また、栄養補給のほとんどを食事から摂取できるように意識しながら進めていく時期です。

離乳食完了期はパクパク期とも言われ、形のある食べ物も赤ちゃんは歯茎を使って噛んだりつぶしたり出来るようになります。
また、口に入れすぎては吐きだし、食べこぼしたりしながら一口量や一口サイズを覚えていく時期でもありますので、離乳食完了期ではそれらを意識した大きさや硬さで用意してあげることがポイントとなります。

自分で食べる楽しみを育ててあげるため、手づかみ食べができるような形や大きさに工夫してあげることも大切です。

離乳食完了期の目安量

厚生労働省の「授乳・離乳ガイド」による離乳食完了期の食事量の目安は、以下の通りです。

穀類 軟飯90g~ご飯80g
野菜・果物 40g~50g

または肉

または豆腐

または卵

または乳製品

15g~20g

15g~20g

50g~55g

全卵1/2個~1/3個

100g

これまでの離乳食同様、主食(Ⅰ)、主菜(Ⅲ)、副菜(Ⅱ)3つがバランスよく揃うよう、色々な食材を取り入れながら進めていくといいですね。

これらの量はあくまでも目安量です。
あまり神経質にならずに、赤ちゃんの食欲や、成長・発達に合わせてママが調整してあげればOKです。

離乳食完了期の硬さや大きさの目安

離乳食完了期の硬さの目安は、赤ちゃんが歯茎で噛んだりつぶしたりできるくらいの硬さです。
スプーンで押すとつぶれるくらいのやわらかい肉団子程度の硬さをイメージすると、わかりやすいと思います。

穀類

  • 軟飯…水:米を2~3:1の割合で炊いた軟飯。慣れてきたら徐々に水分を減らして普通のごはんへ。
    一口サイズのおにぎりにしても良い。
  • うどん…指でつぶれるくらい、くたくたに煮て2~3㎝の長さに切る。
  • パン…手づかみできる大きさにカットしてあげると、食べやすい。

いも類

やわらかく茹で、1㎝角に切るか粗くつぶす。

野菜類

指でつぶせるくらいに茹で、1㎝角の大きさに。手づかみしやすいよう1㎝角でスティック状にしても良い。

よく加熱したものを一口大にほぐす。

ひき肉を固めた料理(ハンバーグや肉だんご)を小判型にしてあげると、手づかみ食べもOK。
脂質の少ない部分の薄切り肉を細かく刻んで使用しても良い。

卵焼きやオムレツなど十分に加熱調理し、1㎝角の一口大にする。

全く一緒はダメ?パパママと同じものを食べるときの注意点3つ

毎日、家族の料理の他に離乳食だけ別につくるのって、本当に大変ですよね。
離乳食後期にもなれば食べられるものも増えて、大人と同じ料理でも食べられるものがでてきます。

そんなとき、パパやママと同じ料理から取り分けて赤ちゃんにあげられると、とてもラクになりますよ。
ただし、大人と同じ料理を赤ちゃんに食べさせるにはいくつか注意する点があります。

以下にパパやママと同じものを食べるときの、注意点をまとめました。

①味付けは薄味にする

大人用の味付けをする前の、だしで煮ただけの状態で先に赤ちゃんの分を取り分けたり、既に味を付けてしまったものは、お湯やだし汁で倍以上に薄めてあげましょう。

②食材を赤ちゃんに合わせましょう

赤ちゃんが食べられる食材を使ったメニューにしましょう。
赤ちゃんがまだ食べることのできない食材を使う場合は、離乳食用に取り分けた後に加えましょう。

③硬さや大きさを赤ちゃんに合わせましょう

料理を作るときは赤ちゃんも食べることを意識して、いつも以上に食材は細かく刻んだり、柔らかく煮てあげましょう。

途中で離乳食用に小鍋に取り分けてから、調理するのでもOKです。
その際、食材を赤ちゃん用に小さく切るときは衛生面を考慮して、先に小さく切った後に小鍋で煮るようにすると安心です。

どうでしょう?
少しのポイントに気を付けるだけで、大人と同じメニューから離乳食を作れるので、ママの負担もグッと軽くなると思いませんか?ぜひ挑戦してみてください!

まとめ

離乳食完了期は、離乳食のゴールへ向けての最終段階です。

少しずつ大人と同じ食事も食べられるようになり、メニューの幅もより一層広がっていきます。
今回の記事を参考にしていただき、楽しく離乳食完了期の食事を進めてあげられるといいですね。

 

この記事を書いた人

管理栄養士であり、3児のママ。毎日子育てに奮闘中。子供が寝た後に美味しいものを食べることが楽しみ。
1人目出産後、産後うつになりかけたのをきっかけに、幸せで楽しいはずの子育てが、ママにとって負担になってはいけない!という考えで離乳食、食育を進めています。

きいママをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました